1.環境構築
学習目標
- JDK をインストールし、
javaとjavacのバージョンとJAVA_HOMEを確認できる - VS Code に Extension Pack for Java を導入し、Git Bash をターミナルとして使える
- ターミナルから
.javaファイルをコンパイルして実行できる
本講義では、ローカルの PC に Java の開発環境を構築し、VS Code でコードを書いて実行できる状態を目指します。
1. JDK
Section titled “1. JDK”JDK(Java Development Kit)は、Java のプログラムを書いて実行するために必要なソフトウェア一式です。次のようなツールが含まれています。
javac: ソースコードを コンパイル するツール。.javaファイルから、コンピューターが解釈できる.classファイルを生成するjava: コンパイル済みのプログラムを実行するツール- 標準ライブラリ: 文字列処理や入出力など、よく使う機能をまとめたもの
JDK にはいくつかの配布元があります。本講義では、Oracle JDK 25(LTS)を使用します。
1-1. インストール
Section titled “1-1. インストール”-
インストーラーをダウンロードする
Oracle JDK 25 のダウンロードページ を開き、Windows x64 の MSI Installer(
.msi)をダウンロードします。 -
インストーラーを実行する
ダウンロードした
.msiを実行し、画面の指示に沿ってインストールします。インストール時に PATH 環境変数が自動で設定されます。JAVA_HOMEは自動設定されないため、次の手順で別途設定します。
1-2. JAVA_HOME の設定
Section titled “1-2. JAVA_HOME の設定”JAVA_HOME は、JDK のインストール場所を指す環境変数です。Maven、Gradle、Spring Boot CLI などのビルドツールは、PATH 上の java コマンドを探すのではなく、JAVA_HOME を読んで使用する JDK を決めます。
本講義の範囲(javac と java の直接実行)では JAVA_HOME は使われません。ただし、後続の Java Web 研修では Maven を使うため、その段階で必要になります。MSI インストーラーは JAVA_HOME を自動で設定しないので、今のうちに設定しておきます。
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環境変数の編集画面を開く
スタートメニューで「環境変数を編集」を検索し、表示された結果を開きます。
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新規変数を追加する
「ユーザー環境変数」の枠で 新規 をクリックし、以下を入力します。
項目 値 変数名 JAVA_HOME変数値 C:\Program Files\Java\jdk-25OK を押して、すべての画面を閉じます。
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ターミナルを開き直す
既に開いているターミナルがあれば閉じ、VS Code から新しいターミナルを開きます。環境変数の変更は、新しく起動するプロセスから反映されます。
1-3. ターミナルの選択
Section titled “1-3. ターミナルの選択”本講義のターミナルは Git Bash を使います。Git Bash は Git for Windows に同梱されているシェルで、Linux 系の操作感で Windows 上のコマンドを実行できます。Git for Windows がまだ導入されていない場合は、公式サイト からインストーラーをダウンロードしてインストールしてください。
VS Code から Git Bash を開くには、ターミナルパネル右上の「+」ボタン横にある下矢印(▼)をクリックし、表示される一覧から「Git Bash」を選びます。
1-4. 動作確認
Section titled “1-4. 動作確認”VS Code で Git Bash のターミナルを開き、以下のコマンドを順に実行します。
java --versionjavac --versionecho $JAVA_HOME次のように JDK のバージョンと、JAVA_HOME のパスが表示されれば、JDK のインストールと環境変数の設定が正しく行われています。
java 25 2025-09-16 LTSJava(TM) SE Runtime Environment (build 25+...)Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25+..., mixed mode, sharing)
javac 25
C:\Program Files\Java\jdk-252. VS Code
Section titled “2. VS Code”本講義では、エディターとして VS Code を使用します。Java を扱うために、Microsoft が公開している Extension Pack for Java を導入します。
2-1. 拡張機能のインストール
Section titled “2-1. 拡張機能のインストール”-
拡張機能ビューを開く
VS Code のアクティビティバーから、ブロックが組み合わさった形のアイコン(拡張機能)をクリックします。
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Extension Pack for Java を検索する
検索窓に
Extension Pack for Javaと入力し、Microsoft が公開している拡張機能を選んで Install を押します。 -
VS Code を再起動する
インストール完了後、VS Code を一度閉じて開き直します。
2-2. 拡張機能で得られる機能
Section titled “2-2. 拡張機能で得られる機能”Extension Pack for Java を導入すると、次のような機能がまとめて使えるようになります。
- 構文ハイライトとコード補完
- エラー箇所の赤い波線表示
mainメソッドの上に表示されるRun | Debugボタン- デバッガー
- Maven / Gradle プロジェクトのサポート
3. プロジェクトの準備
Section titled “3. プロジェクトの準備”本講義で書くプログラムは、1 つのフォルダーにまとめて管理します。
3-1. 作業フォルダーの作成
Section titled “3-1. 作業フォルダーの作成”ターミナルで以下のコマンドを順に実行し、作業用のフォルダーを作成します。
mkdir java-practicecd java-practiceVS Code のメニューから「ファイル → フォルダーを開く」を選択し、作成した java-practice フォルダーを開きます。
3-2. ファイルの命名規則
Section titled “3-2. ファイルの命名規則”Java では、ファイル名と中で定義する クラス の名前を一致させます。たとえば Main クラスを書くなら、ファイル名は Main.java です。
講義では、トピックごとにファイルを分けて練習します。
Directoryjava-practice/
- Main.java
- Variables.java
- Conditions.java
- Loops.java
- …
4. Hello World
Section titled “4. Hello World”4-1. ファイルの作成
Section titled “4-1. ファイルの作成”VS Code の左側のエクスプローラーで右クリックし、「新しいファイル」を選択して Main.java を作成します。以下のコードを書いて保存(Ctrl + S)してください。
public class Main { public static void main(String[] args) { System.out.println("Hello, Java!"); }}4-2. コンパイルと実行
Section titled “4-2. コンパイルと実行”ターミナルで以下のコマンドを順に実行します。
javac Main.javajava Mainjavac Main.java を実行すると、同じフォルダーに Main.class が生成されます。
Directoryjava-practice/
- Main.java
- Main.class
続いて java Main を実行すると、Main.class の中の main メソッドが実行されます。
Hello, Java!ターミナルに Hello, Java! と表示されれば成功です。
4-3. ターミナルでのエラー
Section titled “4-3. ターミナルでのエラー”プログラムに間違いがあると、ターミナルにエラーメッセージが表示されます。Main.java を以下のように書き換えて、わざとエラーを起こしてみましょう。
public class Main { public static void main(String[] args) { System.out.println("Hello, Java!") }}行末の ; が抜けています。javac Main.java を実行すると、次のメッセージが表示されます。
Main.java:3: error: ';' expected System.out.println("Hello, Java!") ^1 errorMain.java:3 は「Main.java の 3 行目」、error: ';' expected は「; がありません」という意味です。; を追加して再度コンパイル・実行すると、正常に動きます。