0.はじめに
本講義では、HTML と CSS を使ってウェブページを作る方法を学びます。題材として、自己紹介ページを段階的に組み立てます。
このドキュメントでは、HTML / CSS を書き始める前の土台として、ウェブページの仕組みと開発環境を確認します。
1. Web の仕組み
Section titled “1. Web の仕組み”1-1. クライアントとサーバー
Section titled “1-1. クライアントとサーバー”ウェブページがブラウザーに表示されるのは、ブラウザーがサーバーからファイルを取得しているためです。
+----------------+ +----------------+| | ① URL のファイルを要求 | || ブラウザー | --------------------------> | サーバー || (クライアント) | | || | <-------------------------- | || | ② HTML / CSS などを返す | |+----------------+ +----------------+ブラウザーが ① で URL に対応するファイルをサーバーに要求し、② でサーバーから返ってきた HTML / CSS のファイルを受け取ります。受け取ったファイルをブラウザーが解釈して画面に表示します。
リクエストを送る側(ブラウザー)を クライアント、ファイルを返す側を サーバー と呼びます。
1-2. URL
Section titled “1-2. URL”URL はウェブ上のファイルの住所のようなものです。たとえば https://example.com/about という URL は、3 つの部分でできています。
https://example.com/about└─┬──┘ └─────┬─────┘└──┬─┘スキーム ドメイン パススキーム は通信方式(https:// など)、ドメイン はサーバーの名前、パス はサーバー内のファイルの場所を示します。ブラウザーは URL を受け取ると、ドメイン部分でサーバーを特定し、パス部分でそのサーバー内の特定のファイルを要求します。
1-3. ブラウザーの役割
Section titled “1-3. ブラウザーの役割”ブラウザーはサーバーから受け取った HTML / CSS / JavaScript を解釈して画面に表示します。代表的なブラウザーには Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Safari(Mac)があります。
本講義では Google Chrome を使います。HTML / CSS の機能自体はどのブラウザーでも同じですが、画面例と開発者ツールの説明は Chrome を前提にしています。
ブラウザーには 開発者ツール という機能が標準で入っており、HTML / CSS の確認やデバッグに使えます。詳しくは ブラウザーの開発者ツール で扱います。
2. Web を構成する 3 つの要素
Section titled “2. Web を構成する 3 つの要素”ウェブページは主に 3 つの言語で作られます。
| 言語 | 役割 | 主な要素・プロパティの例 |
|---|---|---|
| HTML | 内容と構造 | <h1>, <p>, <a> |
| CSS | 見た目 | color, font-size, margin |
| JavaScript | 動き | イベント、関数 |
3 つは組み合わせて使います。たとえば、押すとメニューが開くボタンを作る場合、HTML でボタンとメニューを配置し、CSS で見た目を整え、JavaScript で押されたときにメニューを表示する処理を実装します。
本講義では HTML と CSS を扱います。JavaScript は前の講義で学習済みです。
3. 開発環境
Section titled “3. 開発環境”JavaScript の講義から引き続き VS Code を使います。HTML / CSS の編集を支援する拡張機能をいくつか紹介します。必須ではありませんが、入れておくと作業が楽になります。
- Live Server: HTML ファイルをローカルサーバーで配信し、保存するとブラウザーが自動で再読み込みされる
- Auto Rename Tag: 開きタグの名前を変更すると、閉じタグも自動で変わる
- HTML CSS Support: CSS のクラス名を HTML 内で補完する